当時、私は27歳のOL。
相手は単身赴任で上京している、42歳の既婚者でした。
出会ったのは不倫掲示板。
20代の私からみると彼はオジサンでしたが、頭も良くて優しいダンディな人。
一緒にいて安心できる、本当に好きな男性でした。
不倫とはいえ、毎日が楽しかったのです。
不倫生活でも楽しく幸せになれた
週末になると、いつも彼の家にお泊りです。
一緒に晩御飯を作り、「美味しい」「ちょっと違うね」とイチャイチャ。
夜の方も、今まで付き合った人とは一味も二味も違いました。
彼とのセックスでは何度もオーガズムの波が来て、一晩中ヤッてもいいくらい。
歳のわりには元気で、私はセックスでも彼にハマっていました。
彼との関係は、日常の生活だけではありません。
たまにのデートは、誰かに見られたら困るので、基本的に遠出します。
浦安のおなじみのテーマパークにも行きました。
休日を一緒に過ごし、月曜の朝は途中まで一緒に出勤。
まるで新婚カップルのようです。
周りには一応彼氏という設定で話していましたが、同じように不倫してた上司(女)にはバレバレだったみたいで…
お互いたまに「最近どう?」みたいな会話をしました。
上司とは、お互いの不倫情報を交換し合う関係です(笑)
不倫をしている同士だけが分かる、不思議な何かがありました。
訪れた突然の変化
堂々と彼を紹介出来ないのは寂しかったですが、逆にそれが気楽でもありました。
私は元々、ワイワイしたノリの付き合い方が苦手なタイプ。
静かに育むような不倫関係が、ピッタリだったのかもしれません。
包容力の彼との生活が新鮮で、このままでもいいかな~と思っていたほどです。
私は結婚に執着がなかったので、彼との距離が絶妙に心地よかったのです。
しかし彼と4年ほど付き合った頃、状況に変化が起きました。
彼の子供が大学のために上京し、一緒に暮らすことになったのです。
さすがに子供が家にいては、遊びにもいけません。
「だったら私の家で、休日だけでも過ごせばいい」
そうやって、今の関係が続けば…と思っていたのです。
しかし彼の考えは違いました。
「休みのたびに不在になるのは、子供にとって良くない」
男ではなく、家庭を持つ父親として考えたのです。
最後に彼と会った日のことは、よく覚えています。
別れではなく、「またね~」みたいな軽い別れ方。
またすぐ会えると、当たり前のようにそう思っていました。
今度、私の家で一緒にカレーを作ろうという話も、叶う事はありませんでした。
後悔のない綺麗な別れ
もし完全な別れ話だったら、立ち直れなかったかもしれません。
彼なりの優しさだったと今は思えます。
大人なオジサンは、別れ方まで大人でした。
彼に対しての恨みや後悔はなく、いいお父さんやってるかなぁ…と時々思い出します。
もう一回私を抱いてほしいな…